リム・カーワイ監督特集 シネマ・ドリフターの無国籍三部作

オーディトリウム渋谷にて2012年10月13日から10月18日

連夜21:10より上映+トークイベント開催 !

放浪する映画作家、リム・カーワイ。人は彼をCinema Drifterと呼ぶ。

北京/香港/大阪 etc …… 国境を軽々と超え生み出された《無国籍三部作》。

2012年秋、10月13日から18日までの連夜、オーディトリウム渋谷にて

いよいよその全貌が明らかに!

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処女長編アフター・オール・ディーズ・イヤーズ2009年)はモノクロパートとカラーパートの二部に分かれており、一部で死んだ男が二部で再び何事もなかったかのように現れる。村の不可思議な噂話とリンクしながら物語は復讐劇を思わせるような不穏なざわめきを帯びていくが、やがて観客は登場人物たちそれぞれが歩む人生の息遣いに巻き込まれていく。繰り返し見るたびに新しい発見が見出されるのも本作の魅力の一つだろう。

 

二作目は香港のムイオ島を舞台にしたマジック&ロス2010年)。女優兼プロデューサー、杉野希妃とタッグを組み、『息もできない』のヤン・イクチュン、キム・コッピコンビを共演に迎えた本作は、魅惑的な空間を舞台に、怪奇譚の様相を呈しながら、一方で人と人の交わりの期待と困惑を見事に描いてみせる。また、杉野希妃とキム・コッピの二人の女優の魅力を最大限に引き出しており、二人の官能的な美しさは必見だ。

 

今のところ最新作である新世界の夜明け2011年)は、北京と大阪の新世界を舞台に、中国と日本のリアルな今“を、大阪人情ものの味わいの中で、鮮明に描き出す。個性豊かな俳優陣のかもし出す暖かさが印象的な愛すべきクリスマス映画だが、監督の時代を見る目の鋭さも是非味わっていただきたい。


それぞれの作品に関わった人々も多国籍で三作品ともまったく違った味わいを持つ作品だが、Cinema Drifterならではの大胆な「世界」の切り取り方と緻密な表現力は映画的興奮に満ちている。見逃したら後悔する! この秋、あなたはリム・カーワイを体感すべし!